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桃に寄せて・・・
掲載日 2019年2月1日
こんにちは。
清々しく晴れた空を見上げながら、今日はなぜか、逝ってしまわれた方のことが思い起こされています(暗い話ではありませんョ。むしろ希望に満ちた気持ちに私はなります)
きっかけは、先日の作家、橋本治氏の訃報でした。小説の他に数々の評論や対談、古典の現代語訳などありますが、わたしにとって思い出深いのは一冊の評論集です。
それは少女漫画の評論集でした。たぶんほとんど初めての、ちゃんとした少女漫画論ではなかったかと思います。内容は深い理解とユーモアに溢れていて、平易な文章とともに、男性に判るのかしらと思っていた私の偏見を一蹴するものでした。
70歳はいささか早すぎると思った時、奇しくも同じ歳で昨年暮れに亡くなられた方を思い起こしました。その知性と探究心に度々良い刺激をいただいた方でした。
今日のような青空の日には、お好きだったバラ園をお歩きになっているのではと思えます。あれもこれも、もっと調べてみたいわと思われながら。
治ちゃん(と私は橋本氏のことを呼んでいました)もまだまだ書きたいことがあったと思います。
植物たちの命のリレーを見るにつけ、思いは忘れない限り続くのだなぁなどと、今日の日をちゃんと生きようと、急に殊勝になったりして(長続きはしませんが。。。^^;)
久しぶりに、書棚の奥から治ちゃんの編み物の本を引っ張り出して毛糸編みでもしようかしらん(編み物か!?)
写真は完全なこじつけですが治ちゃんの代表作の【桃尻娘】にちなんで、桃の一枝を。こんなに力強く生きていますよ。
もう一枚はMiz.Hさんに。
盛りの頃のバラ【ジャクリーヌ・デュプレ】
Salis


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